【なぜ?】堂本光一×井上芳雄『ナイツ・テイル(KNIGHTS’TALE)ー騎士物語ー』の同盟はなぜ結ばれたのか?

今回は、なぜジャニーズ×東宝の同盟は結ばれたのかを考えてみましょう。

前回のチケット入手に関する記事に続き『ナイツ・テイルー騎士物語ー』のあらすじをご紹介する予定でしたが、その前にどうしてもこちらを書き留めておきたくなりました。
ミュージカルファンの視点から見た考察ですので考えが足りないところが多々あることでしょう。
ただの推測ですので、どうぞ興味のある方だけお読みください。








堂本光一×井上芳雄:貴公子の共演


ミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』上演が発表された当初、ジャニーズとミュージカル界を代表する貴公子二人の共演だと注目が集まりました。
堂本光一×井上芳雄、二人のプリンスが出演するというのですからそれも当然です。

しかし、東宝がプッシュしているのは二人のプリンスなのでしょうか?


なぜか前面に出ている演出家:ジョン・ケアード氏?


ネットに溢れる『ナイツ・テイルー騎士物語ー』のポスターを見て何かお気づきになりませんか?
演出のジョン・ケアード氏の名前が真ん中に来ています。
「それがどうした?」と言われればそれまでなのですが、今までと少し違うと思いませんか?

↓下のポスターと比べるとどうでしょう?
どちらもジョン・ケアード氏演出作品です。

こちらのポスターは出演者が前面に出ていて、ジョン・ケアード氏はかなり小さな扱いです。
それなのに、どうして『ナイツ・テイルー騎士物語ー』ではジョン・ケアード氏をプッシュしているのでしょうか?

日本ではミュージカルの成否はキャスティングが握っていると言われています。
いわゆるスターキャスティングです。
劇団四季の作品主義は有名ですが、東宝やホリプロなどではスターキャスティングが行われています。

堂本光一さんと井上芳雄さん、どちらも1人で帝劇をいっぱいにできるパワーを持っています。
二人のプリンスを前面に出しておけばチケットは必ず売れる、それなのに今回はジョン・ケアード氏を前面に出しているように見えるのはどうしてでしょう。




こちらの記事に掲載された写真ではジョン・ケアード氏が二人の貴公子の真ん中に陣取り“シェイクスピア劇を数多く手がけた世界的演出家”と書かれ、東宝のツイートでは「類まれなる“三つ”の才能」と持ち上げられています。

ジョン・ケアード氏が“世界的演出家”なのかは別にして、まるで堂本光一さん・井上芳雄さんの二人が一歩下がりジョン・ケアード氏が一歩前に出た感じです。

韓国発ミュージカルのやり方に似ている?


このやり方、韓国発ミュージカルのやり方にどこか似ています。

現在、東京国際フォーラムホールCで公演が行われている『マタ・ハリ』は韓国発ミュージカルです。
大型創作ミュージカルとして製作費250億ウォンが投入され、すでに日本の他欧州などにも版権が売れているといいます。
『マタ・ハリ』の作曲家はフランク・ワイルドホーン氏です。


韓国で『マタ・ハリ』の上演が決定した時、盛んに言われたのがミュージカル『ジキル&ハイド』『モンテクリスト』などで有名な世界的な作曲家フランク・ワイルドホーン作
今回のジョン・ケアード氏の取り上げられ方に似ていると思いませんか?

日本発オリジナルミュージカルの誕生か?


韓国でも日本と同様スターキャスティングが行われています。
人気があるキャストを抜擢する時ほどギリギリまでじらされ、センセーショナルに発表されます。


それが『マタ・ハリ』では違いました。
初演の前々年の2014年からワークショップが持たれ、2015年にはワールドプレミアのために2500人近い参加者がオーディションを受けました。
そして、2016年初演、圧倒的売上高を誇って閉幕。

東宝はこの例に倣い、ジョン・ケアード氏を前面に出して“日本発オリジナルミュージカル”をアピールするつもりなのではないでしょうか?
日本発オリジナルミュージカルを製作し世界に売り込む、これが東宝が描く日本の“ミュージカルの未来”なのではないかと推測されます。

それにはまず国内で圧倒的な売上を誇り大盛況のうちに閉幕しなければなりません。
そこで選ばれたのが二人のプリンス堂本光一×井上芳雄なのではと。

ホリプロも劇団四季も計画している海外進出




「日経おとなのOFF」2月号をご覧になりましたか?
2月号には、同誌初のミュージカル特集が掲載されています。

「(日本発の)オリジナル作品を創る」


この「日経おとなのOFF」には、劇団四季社長、ホリプロ社長のインタビューが収録されています。
一緒に取材を受けたわけではないのに、「(日本発の)オリジナル作品を創る」とお二人とも同じ発言をされています。

ブロードウェイのヒットミュージカルの版権は高く、収益を圧迫するロイヤリティを問題視されているのでしょう。
人気ミュージカル『アラジン』は、ロイヤリティの高さから1年半先までチケットを売っても利益はトントンなのではと言われていました。

高すぎるロイヤリティが利益を圧迫すれば、どんなに人気のミュージカルでも利益が出せないこともあります。
それが、版権を売る側になったとしたらどうでしょう。
高いロイヤリティを受取ることができ、一気に利益を出すことができます。

劇団四季とホリプロは、すでに海外進出を明言しています。
劇団四季では『人間になりたがった猫』が中国でライセンス上演が決まっていますし、ホリプロではこの4月に『デスノート 』に続く日本発オリジナルミュージカルで世界を狙う予定だとか。

東宝製作、日本発オリジナルミュージカル


劇団四季とホリプロが共に海外進出を決めているのに東宝が何もしないわけがありません。
『ナイツ・テイルー騎士物語ー』が、東宝の海外進出第一作目になることは確かでしょう。

『ナイツ・テイルー騎士物語ー』初演はワールドプレミアになる!


そうなると、7月の『ナイツ・テイルー騎士物語ー』初演はワールドプレミアになるわけです。

『マタ・ハリ』の初演時、ワールドプレミアとして世界各国の舞台関係者を招いてレセプションが行われました。


ワールドプレミアが行われれば堂本光一さんと井上芳雄さんが世界にお披露目されるわけですね。

ジャニーズにもメリットがある!


ジャニーズについてはあまり詳しくないのですが、ジャニーズ側も海外進出のメリットを感じているはずです。
今までよりさらに海外で活躍できるようになれば、これまで以上にファンを増やすことができますから。
どちらにしても、東宝×ジャニーズの双方がメリットを感じたことで同盟が結ばれたことは確かでしょう。

『マタ・ハリ』初演は豪華な舞台デザインで話題になりましたが、ジャニーズ×東宝のタッグならかなり期待できそうですね。

かなりのチケット難になることが予想されますが、ぜひ見ておきたい舞台であることは確かです。

※この記事はあくまで推測です。

長い記事にお付き合いいただきありがとうございました。
ここまで読んでくださった方々に感謝いたします。


キャスト&スタッフ


原作 ジョヴァンニ・ボッカッチョ「Teseida」、ジェフリー・チョーサー「騎士の物語」、ジョン・フレッチャー / ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」

脚本、演出 ジョン・ケアード
音楽、歌詞 ポール・ゴードン
日本語脚本、歌詞 今井麻緒子

キャスト
アーサイト:堂本光一
バラモン:井上芳雄
エミーリア:音月桂
フラビーナ:上白石萌音
シーシアス:岸祐二
ジェロルド:大澄賢也
ヒポリタ:島田歌穂
ほか

公演情報


2018年7月25日(水)・26日(木)※プレビュー公演
東京都 帝国劇場

2018年7月27日(金)~8月29日(水)
東京都 帝国劇場

2018年9月18日(火)~10月15日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

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