ミュージカル『シークレット・ガーデン』3つのおすすめポイント

シークレット・ガーデン

6月・7月、ミュージカル『シークレット・ガーデン』が上演されます。

原作は1911年に出版された『秘密の花園』(ひみつのはなぞの、The Secret Garden)。
長く愛されてきた本ですから、子どもの頃読まれたことがある方は多いのではないでしょうか。

1989年、その『秘密の花園』をマーシャ・ノーマン(脚本・詞)とルーシー・サイモン(音楽)がミュージカル化したのが今回日本で上演されるミュージカル『シークレット・ガーデン』です。

『シークレット・ガーデン』は、1991年にブロードウェイで初演され、この年のトニー賞にもノミネートされています。
ミュージカル脚本賞、装置賞を獲得しただけでなく、メアリー役のデイジー・イーガンがなんと11歳(当時の史上最年少)でミュージカル助演女優賞を受賞しています。

ちなみに、この年のトニー賞の主演男優賞はジョナサン・プライス、主演女優賞はレア・サロンガでした。
今でも『ミス・サイゴン』が作品賞を取るべきだったとお考えの方は多いのではないでしょうか。








ストーリー


1900年代初頭。イギリス領インドで育った10歳の少女メアリーは、両親を流行病で亡くし、イギリス・ノースヨークシャーに住む伯父・アーチボルドに引き取られる。しかしアーチボルドは、最愛の妻・リリーを亡くして以来すっかり気難しくなってしまっていた。彼はリリーの面影を留めた息子とも距離を置き、屋敷にはすっかり沈んだ空気が漂っていた。
庭を散策していたメアリーはある日、「秘密の花園」の存在を知る。

ある日、リリーの不思議な導きにより「秘密の花園」の扉を発見したメアリー。枯れてしまった庭を蘇らせようと、ディコン・庭師ベンと共に、アーチボルドには秘密で手入れを始め――



日本初演!3つのおすすめポイント


これまで東京インターナショナルプレイヤーズによる上演やミュージカル 秘密の花園 in concert は行われたことがありましたが、日本で日本人キャストにより本格的に『シークレット・ガーデン』が上演されるのはこれが初めてです。
しかも、石丸幹二さん、花總まりさんをはじめ、石井一孝さん、昆夏美さん、松田凌さんと豪華キャスト。
『シークレット・ガーデン』に注目されている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ミュージカル『シークレット・ガーデン』の3つのおすすめポイントをご紹介します。

美しいナンバーの数々


ラミン・カリムルーさん、シエラ・ボーゲスさん、シャイアン・ジャクソンさんのファンのみなさんなら、2016年に Lincoln Center で行われた『The Secret Garden』25周年記念コンサートのことをまだハッキリと覚えておいででしょう。
コーラスの数の多さには驚かされましたが、さらに驚かされたのがそれぞれの楽曲の美しさです。



素敵な楽曲が多い中、一押しはなんといっても「Lily's Eyes」です。
石井一孝さんも twitter で名曲だとつぶやかれていましたが、これだけでも聴きに行く価値がある名曲です。

「Lily's Eyes」は、アーチボルドとネヴィルによる男性二重唱の非常に盛り上がる曲です。
これを石丸幹二さんと石井一孝さんが歌い上げるわけですから心底しびれるに違いありません。

少年ディコンの「Winter's On The Wing」、アーチボルドの「Race You To The Top Of The Morning」も良い曲です。
「Race You To The Top Of The Morning」を石丸さんはどのように歌われるのでしょうか。
石丸さんファンの方ならきっと気に入る一曲だと思います。

他にも、リリーとコリンが歌う「Come To My Garden」、マーサの「Hold On」、アーチボルドとリリーの「How Could I Ever Know」と聴きごたえのある楽曲ばかりです。



演出はスタフォード・アリマ氏


演出家として名前が掲載されていたスタフォード・アリマ氏ですが、本当に氏が演出を担当してくれるのか不安に思っていた方も多いのではないでしょうか。
実際に氏が来日されたと聞き、やっと安心してチケット確保できると言う方を多く見かけました。

スタフォード・アリマ氏は、ミュージカル『アリージャンス/忠誠』の演出で知られているブロードウェイ初の日系カナダ人演出家です。
現在カナダで絶賛上演中の『The Secret Garden』、『The Secret Garden』25周年記念コンサートも氏が演出を手掛けました。
かなりすぐれた手腕を持つ演出家として世界中に名が知られています。

原作が児童文学であるためか荒唐無稽に傾きがちなシーンがあったり、人間関係が複雑で整理されていないと感じられる公演が過去にはありました。
しかし、アリマ氏と日本のキャスト・スタッフが協力すればきっと素晴らしい舞台になるに違いありません。



子どもだけでなく大人にもスポットライトが


今回アリマ氏は、「親子だけでなくあらゆる人々の関係性を描きたい」「大人の愛の物語になる」と語っています。

原作の主人公はメアリーですが、舞台では登場人物それぞれにスポットライトが当たります。
原作ではまるでモブ扱いだった大人たちにもさまざまな色が与えられ、人間関係や人生まで浮き彫りになる舞台になるでしょう。

子どもが成長するだけでなく、それにより周りの大人たちも変わっていく、関係性が変化していくことで感動が倍加します。
それに石丸幹二さんと花總まりさんの大人の愛なんて、期待しか感じられません。


考えてみるとネヴィルはかなり微妙な役です。

悪役として描かれていることもあれば、なんだか嫌われてしまう可哀そうな人として描かれることもありました。
原作では子どもにばかり焦点があたり大人それぞれを描き切れていなかったからでしょう。

台本を読んだだけではどんな人物なのかわからず悩むのも無理はありません。
アリマ氏のアドバイスでブラインドから陽射しが射してきたようで何よりです。
いったいどんなネヴィルになるのか今から楽しみです。


秘密の花園 [DVD]
ケイト・メイバリー , ヘイドン・プラウス , アニエスカ・ホランド (監督)


キャスト


石丸幹二、花總まり / 石井一孝、昆夏美、松田凌 / 池田葵(Wキャスト)、上垣ひなた(Wキャスト) / 大東リッキー(Wキャスト)、鈴木葵椎(Wキャスト) / 石鍋多加史、笠松はる、上野哲也 / 大田翔、鎌田誠樹、鈴木結加里、堤梨菜、三木麻衣子

スタッフ


脚本・歌詞:マーシャ・ノーマン
音楽:ルーシー・サイモン
原作:フランシス・ホジソン・バーネット「秘密の花園」
演出:スタフォード・アリマ

訳詞:高橋亜子
音楽監督:前嶋康明
振付:岡 千絵
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:太田雅公
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:満田恵子
演出助手:豊田めぐみ
舞台監督:宇佐美雅人
制作:清水光砂
プロデューサー:小嶋麻倫子

宣伝衣裳:太田雅公、中村秋美
宣伝美術:川岸涼子
宣伝写真:宮崎健太郎

製作:東宝

公式サイト
http://www.tohostage.com/secretgarden/index.html

公式twitter
https://twitter.com/secret_toho

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